男なら誰だって憧れる冒険。
僕は今、冒険をしている。
「あなたの職業は?」と訊かれたら、「冒険家です」と答える。
これは2012年からの僕の新しい職業だ。
ただし、冒険をすることでお金を稼いで生活しているわけではない。
自転車操業のようにフリーランスとしての仕事をこなしている。
生活費が尽きれば「強制帰国」という現実が待っている。そんな現状だ。
そう、僕は今日から海外生活を始めようとしている。
なにが僕をそうさせたのか
僕の生活にほとんど不自由など無かった。
この就職難の中、新卒社会人として希望通りの会社に入社した。
勤めていた会社では自分の力を最大限に活かせる仕事を任せてもらい、
社内環境も、俗に言うブラック企業とは到底かけ離れていた。
今でも本当に恵まれていたと思う。
では、なぜその生活を捨てて冒険家になることを選んだのか。
そこには「夢」「タイムリミット」「コンプレックス」があった。
あなたの夢は?
そう問いかけられた時に必ず言うものがある。
「俺が墓に入った時に世界中の人々を後悔させたい」というものだ。
もの凄く漠然とした夢だが、ずっと言い続けている。
特に望んでいるのは、「あいつおもろかったのになー」というリアクション。
大阪人特有の欲求だ。
今、まさにこの瞬間自分が他界したとして、
一体どれぐらいの人々を後悔させることができるだろうか。
地元では同窓会の幹事をするなど、比較的広い交友関係を構築している。
ずっと続けていたテニス関連でもかなりの数になる。
テニスコーチ時代のレッスン生を含めるとそれなりに大きな数になるだろう。
大学の同期、先輩、後輩などもテニスサークルのおかげで凄く多い。
それでもまだまだ満足は出来ない。目指すは世界中の人々。
もちろん、このブログをたまたま見て、
そろそろブラウザの戻るボタンを押そうとしている画面の前のあなたも含めて。
残された時間が残り僅かだということ
僕は今25歳、婚約中。
付き合って5年以上になる彼女がいて、結婚を約束している、
26歳になる5月までにはどんな状況でも帰国すると決めていて、
それまでに自分の人生の大筋を見極めておくつもりだ。
そして全てを彼女に説明し、受け入れてもらえれば籍を入れる予定だ。
もちろん、この期間は彼女を日本に置いていくことになる。
冒険の結末が悲惨なものだったら入籍を断られるかもしれない。
もしそうなったとしても、自分はこの冒険に対して絶対に後悔しないと誓った。
快く送ってくれた彼女には感謝しているし、この気持ちは一生変わらないだろう。
残された時間は既に残り3ヶ月を切っている。
しかし、3ヶ月という期間は数字ほど悲観的なものではない。
自分とじっくり向き合う準備を終えた僕にとっては、適度な長さだと思っている。
英語という名のコンプレックス
これについては長くなるので別の機会に譲るが、
英語の苦手意識克服もこの冒険の主な目的のひとつだ。
英語さえ出来るようになれば、冒険の幅も広がる。
これから労働力を低賃金の外国人に奪われるのでは?と懸念される日本の経済事情の中、
英語を習得しておくことはもはや必須だろう。
それに、人生1度きりなのだから多くの国で多くの人と触れ合ってみたい。
今になって湧き出る好奇心に後押しされながら、
このコンプレックスを克服しようと決めた。
と、いうわけで着いた
関西国際空港からマニラを経由し、セブに着いた。
結構な高級住宅街の中に建っている一軒家をレンタルしている。
ネット回線は3日ほど待ってくれ、ということだ。
※更に3日待ってくれということになり、このタイミングでの記事公開になった。
この家には3月中旬ぐらいまで住む予定だ。
Webデザイナーの友人とシェアハウスをするので、
とても楽しい日々を過ごせそうだ。現地の大学生に観光ガイドもしてもらう予定だ。
この冒険が僕にとってかけがえの無い経験になることは間違いない。
毎日を大切に過ごし、一気に成長して帰国するので期待されたし。