今、就職難だってことを知らない人は稀だと思います。
僕は2010年卒で、リーマンショック後の就職活動1期生みたいな位置づけです。
元々浪人してた身分だったので、「うわー、浪人せんかったら良かったわ」って思ったのを覚えています。
就職活動と採用活動
僕は、入社してからすぐに新卒採用の担当を兼任しました。
だから最近の事情を両方の立場から肌で体験しています。
そんな僕だからこそ言えることがある。そういうことを伝えていきたいと思っています。
労働者を正社員として採用する余裕が無くなってきている
みなさんご存知のとおり、世界的に経済がヤバい状態です。
そんな中、新卒採用を行える会社自体が少なくなっています。
新卒採用を行うためにかかるコストについて、考えたことはありますか?
僕が学生の頃は、全然考えていませんでした。
どういうところにコストがかかってくるのかというと、
・採用計画の準備コスト
・採用媒体への求人広告掲載料
・会社説明会の開催コスト
・面接開催コスト
・選考コスト
・内定後フォローコスト
などです。
採用媒体への求人広告掲載料は本当に莫大なコストです。
人件費に関しても。面接希望者が増えれば増えるほど増大していきます。
そこまでコストをかけて、
「生きて行くのにお金が必要なんで就職したいです」
という学生を正社員として採用できる企業が今、どれぐらいあるのでしょうか。
労働者は、アルバイトや派遣社員のほうが低コストで雇えますからね。
学生の二層化が顕在化
これは採用活動をしている人なら、みんなが感じていることだと思います。
とにかく差が激しすぎる。就職難だってのに、内定をいくつも貰う学生がいます。
どこに差があるのか。学歴なんて全くと言っていいほど関係ないです。
自分の可能性を既に諦めてしまっている学生が多すぎる。
これに尽きると思います。
とにかく色んな事を経験して、自分の可能性を見出すことが必要です。
諦めるのはまだ早い。早すぎます。
友人の自殺
実は先日、僕の大学時代の友人が自殺しました。
就職に失敗し、大学卒業後専門学校へ行き、国家試験に失敗し、ひきこもっていたそうです。
こう書くとすごく遠い友人のように受け取られるかもしれませんが、
実は半年ほど居候していたほど仲の良い友人でした。
僕が居候をしていた時、彼はちょうど就職活動の真っ最中でした。
彼の手帳にはビッシリと説明会予定や面接予定が詰まっていて、毎日リクルートスーツを着て。
僕は先に内定が出ていたので、履歴書のチェックやエントリーシートのチェック。
朝目覚ましが鳴ったら友人を叩き起こして、「気合い入れてけや!」って言ってました。
数社から内定が出ていましたが、彼は「ブラック企業やからやめとくわ」と辞退。
『なんで受けたんお前…』って思いましたが、彼には事前に企業を選ぶ余裕すら無かったんです。
今でもすごく憶えているのが、
「ゴリ(僕のニックネーム)はええよなぁ。やりたい仕事できるんよな。」
『まーな。お前もやりたい仕事見つけろよ。』
「ほんま、そういうの無いねんなー。のほほんと生きていきたいわ。」
『うーん。』
という会話です。
多分、全国の大学生の50%ぐらいはこういう感じだと思うんです。
今の僕がこの時に戻れるなら、一体どんな声を彼にかけてあげられるか。
その答えがキャリアサポート
人それぞれ、感性が違います。
だから同じアドバイスをしたって有効な人とそうじゃない人がいる。
だったら、キッカケを与えることに専念しよう。そう思いました。
今、大学の後輩(数名)と一緒にポータルサイトを運営しています。
僕が通っていた大学の地域のポータルサイトです。
元々自分1人で運営していたんですが、若者向けなのに僕が一生やるのも…と思ってました。
学生で運営できる体制にして、どんどん新しい息を吹きこんでもらいます。
地域のお店の経営者とも繋がりができるし、市会議員との繋がりもできる。
商店街の活性化にも関われるし、学校やNPOとも関われる。
僕がポスト役になって、どんどん刺激を与えていきたいなと思っています。
動きがあれば進捗報告も行っていくので、期待しててください。